こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。
さて、今回はカカオの産地〜アジア編〜東京です。
はい、実は採れるんです。ただし東京といっても23区とかじゃなくて、遠く離れた南の島、小笠原諸島です!
小笠原諸島で採れるカカオの話や、それを使ったチョコレートなんかもお話ししていきますね。
それでは早速、進めていきましょう!
小笠原諸島について
小笠原諸島は東京から南に1000km、30超の島々からなります。住所は東京都小笠原村。れっきとした東京都です!
東京からのアクセスは船のみです。竹島桟橋から出ているおがさわら丸で何と24時間!
島民の方は空港の建設を熱望しているそうなんですが、コストや環境保全の兼ね合いからなかなか進んでいないようですね。
カカオ事情
以前お話ししたように、カカオって赤道の南北20度以内でしか自然には育たないんですね。
それに対して小笠原諸島は北緯26度。完全にカカオベルトからは外れてしまってます。
栽培は小笠原諸島の中でも南に位置する母島で行われていますが、それでも条件的にはかなり厳しいものがあると思います。
日本初、国産カカオのチョコレート
そんな悪条件の中、日本初の国産カカオのチョコレート開発に成功したのが埼玉県草加市の製菓会社、平塚製菓です。
創業は1901年。何と100年以上の歴史ある会社なんですね。創業時は和菓子を製造していたようですが、戦後はチョコレート製造に事業を転換したそうです。
そうですよね。なぜわざわざ栽培条件の厳しい日本でやろうと思ったのか、それには社長のある想いがありました。
食べてみたいから、育てた
社長の平塚正幸さんは、2003年に視察で訪れたガーナで木の幹から直接生えているカカオの実を見て驚きます。
そして当時あまり知られていなかったカカオに興味を持ち始め、日本で育てるにはどうすれば良いか調べるうちにプロジェクトへ発展していきます。
根底には、東京で育ったカカオがどんな味のチョコレートになるのか味わってみたいという、シンプルな探究心があったようです。
困難の連続
2003年にスタートしたプロジェクトですが、その道のりは困難の連続だったようです。
前例がなかった生のカカオの輸入許可を取り、初めて植えた1000粒以上は167本が発芽したものの全て枯れる。
その後土壌の改良やハウスの建設など改良を重ね、初めて収穫できた時にはスタートから10年が経っていました。
国産カカオのチョコレート
その2年後の2015年、ようやく東京産カカオを使用したチョコレートが完成します。その後国内では前例がなかったカカオの発酵の研究を重ね、ついに2019年、初の東京産カカオを100%使用したチョコレートの販売にこぎつけます。
この「TOKYO CACAO」では8月7日から、2020年に収穫されたカカオを使用したチョコレートの予約が始まりました。
公式オンラインストアから予約でき、発送は11月以降になるとのことです。
品種は明らかにされていませんが、栽培しているところの写真を見る限りではクリオロかな?という感じでした。
僕も興味があるので予約してみようと思います!
まとめ
・平塚製菓が日本初の東京産カカオのチョコレートを販売している
・個人的には石垣島でもできるんじゃないかと思っている
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!