こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。
さて、今回はチョコレートを使った代表的なケーキについてお話しします。
色々あるチョコレートケーキですが、その裏に隠された真実を知ると、選ぶ時ももっと楽しくなるかもしれませんね!
それでは早速、進めていきましょう!
生菓子
オペラ
チョコレートとコーヒーがマッチした、リッチな味わいのケーキですね。
生まれは1955年、パリの洋菓子店ダロワイヨのオーナーであるシリアック・ガビヨンが発案したとされています。
パリのオペラ座をモデルに見立て、アポロン像に見立てられた金箔が添えられています。
中身はグランマルニエやコアントローを染み込ませたビスキュイジョコンド、ガナッシュ、コーヒー風味のバタークリームであることが多いです。
ダロワイヨのオペラは全体で7層、高さは2cmという構成になっています。ということは、1層平均3mm以下!とても繊細なケーキですね。
チョコレートタルト
フランス語ではタルト・オ・ショコラと呼ばれるこのケーキ。ツヤツヤとしたグラサージュが印象的な、大人なケーキですね。
中身はシュクレ生地(クッキー生地)を焼いたタルトに、ガナッシュがたっぷりと流し込まれています。
サクサクとした食感のタルトと、とろりと濃厚なガナッシュのコントラストが魅力的な、シンプルながらも存在感のあるケーキですね。
中にフルーツやナッツを入れたりして、バリエーションが多くできるというのも、このケーキの特徴ですね。
ちなみに同じような構成のタルトシトロンというケーキも、フランスではもっともポピュラーなケーキのうちの一つとなっています。
エクレア
細長く焼いたシュー生地にチョコレートクリームを詰めた、日本でも定番のケーキですね。
エクレアの名前はフランス語で稲妻という意味の「エクレール」が語源となっています。稲妻のように素早く食べてしまわないと、中に詰められたクリームがこぼれてしまう、というわけですね。
上にかけられているのはチョコレートやフォンダンであることが多いです。最近はバリエーションが広がっていて、ナッツやドライフルーツ、クッキー生地や模様を付けた薄い板チョコなど、見た目にも楽しいケーキとなっています。
ザッハトルテ
チョコレート風味のスポンジにアプリコットジャムをサンドした、ウィーンの伝統菓子ですね。
考案したのは菓子職人、フランツ・ザッハと言われており、ウィーン中で大変な流行となったようです。今でも「ホテル・ザッハー」の名物菓子となっていますね。
ちなみに同じウィーンの洋菓子店「デメル」でもこのザッハトルテが名物となっています。ホテルザッハーがアプリコットジャムをサンドしているのに対して、デメルのものは表面に塗るという違いがあります。
2つの違いを食べ比べてみるのも、楽しそうですね!
フォレノワール
チェリー、チョコレート風味のスポンジ、ホイップクリームを組み合わせたケーキですね。
クリームとスポンジにキルシュ(さくらんぼのブランデー)の風味が効いた、大人のケーキです。削ったチョコレートとさくらんぼを飾るのが定番です。
フランス語でフォレは森、ノワールは黒いという意味で、ドイツ南西部の森林地帯「黒い森(ドイツ語ではシュバルツヴァルト)」にちなんだお菓子です。
分かりやすい方が良いんでね。
ちなみにドイツにも同様のさくらんぼのチョコレートケーキがあり、シュバルツヴェルダーキルシュトルテと呼ばれています。
ガトーショコラ
ガトーショコラは、チョコレートに卵やバターなどを加え小麦粉、メレンゲを混ぜて焼いたシンプルなチョコレートケーキですね。
良いところに気がつきましたね。実はガトー・ショコラの正式名は「ガトー・クラシック・オ・ショコラ」。商品名によって「ガトー・ショコラ」「クラシックショコラ」「ショコラクラシック」などの呼び名があるのです。
ちなみにメレンゲを入れずに焼けば、テリーヌショコラという濃厚なチョコレートケーキになります。
フランスではパティスリーだけでなく、パン屋、カフェ、レストランなど、様々な場所で提供されています。家庭でも定番のお菓子の一つですね!
フォンダンショコラ
中からとろりとしたチョコレートソースが流れ出すところを見るだけでも、幸せな気持ちになれるケーキですね。
フォンダンとはフランス語で「溶ける」という意味。まさに溶けたチョコレートが流れ出す、日本でも人気のケーキとなっています。
同じようなケーキに、モワルー・ショコラというものがあります。モワルーとはフランス語で「柔らかい」という意味。両者に明確な違いはありません。ガナッシュを中に入れて焼くタイプのものもありますが、どちらで呼んでも問題ないようです。
ブッシュドノエル
クリスマスの定番ケーキですね!
フランス語でブッシュは「切り株」、ノエルは「クリスマス」を意味していて、まさにクリスマスのためのケーキなんですね。
中身はチョコレートのスポンジにクリーム、表面には切り株を模した模様がつけられることが多いです。
なぜ薪の形なのかという理由については諸説あります。
- キリストの誕生を祝い、夜通し暖炉に薪をくべて燃やしたことから、薪をかたどったという説
- クリスマスに燃やした薪の灰が厄除けになる、樫の薪を暖炉で燃やすと無病息災になるという北欧の言い伝えを元にしたという、縁起にちなんだ説
- 恋人へのクリスマスプレゼントが買えなかった貧しい青年が、薪をプレゼントしたエピソードという説
いずれにせよ、ヨーロッパではクリスマスを祝う大切なケーキなんですね!
半生菓子
マカロン
コロンとした丸い形が可愛いマカロンですが、生まれはイタリアでフランスで完成されました。語源はイタリアのマカロニ。カトリーヌ・ド・メディシスがフランス国王アンリ2世に嫁いだときに伝わったとされています。
1832年、老舗「ダロワイヨ」がマカロンリスと呼ばれる表面がツルッとした、アーモンドのクリームをサンドしたものをパリで最初に発売したのが、現存しているマカロンの原形とされています。
マカロンコックと言われる生地の間に、バタークリームやガナッシュをサンドしたものが一般的です。
他にも、フランスではいろいろな地方で製法の違う独特のマカロンがあります。使われている素材はほとんど同じで、卵白、砂糖、アーモンド。多くは修道院で作られており、それぞれ特徴があります。
例えばロレーヌ地方のマカロン・ド・ナンシーは表面がひびわれたクッキーのようで、とても素朴なもの。
みなさんがよく見るマカロンは「マカロン・パリジャン」と呼ばれていて、マカロンコックの周りに「ピエ」と言われる足の部分があるのが特徴です。
焼菓子
ブラウニー
アメリカの伝統的なお菓子で、平たく正方形の形に焼いたチョコレートケーキのこと。ブラウニーは茶色っぽいという、見た目そのままのネーミングとなっています。
アメリカの家庭ではよく親しまれているケーキで、家庭の数だけレシピがあると言われています。
中にナッツやチョコチップが入っているものもあり、バリエーションが広げやすいのも特徴ですね。
ちなみにチョコを使わず、ブラウンシュガーを使って作られたケーキのことをアメリカではブロンディと呼びます。ブロンドっぽいという、これも見た目そのままのネーミングですね。
デビルズケーキ
デビルズケーキは、これもアメリカの家庭で作られることが多いチョコレートケーキです。
名前の由来は、このケーキを作って食べると美味しくて止まらなくなる、という悪魔的な誘惑がある説、そして見た目が真っ黒だから、という説もあります。
クリームにも生地にもチョコレートがたっぷり入っているので、確かに一度食べたらやめられなくなりそうですね。
ケークショコラ
ケーク・オ・ショコラは、イギリスで生まれたチョコレートのパウンドケーキのことですね。
中に洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツが入っていることも多く、しっとりとした食感は一度食べると病みつきになりますね。
日本でも多くのパティスリーが販売しているので、各店の味の違いを比べてみるのも楽しいかもしれませんね!
まとめ
・同じケーキでも様々な呼び方がある
・考えるだけで幸せになれるケーキはやはり正義
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!