こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。
さて、今回はみなさん気になるであろう、チョコレートの健康にまつわるお話です。
チョコレートにはどんな成分が含まれていて、どんな効果があるのか。気になるところをまとめてみました。
それでは早速、進めていきましょう!
チョコレートの効果について
エネルギー源になる
人間が活動するためのエネルギー源である三大栄養素。炭水化物は4kcal、タンパク質も4kcal、脂質は9kcalあります。脂質が一番エネルギー効果が高いんですね。
そしてカカオ豆に約55%含まれているカカオバターは良質な植物性脂肪。つまりチョコレートは少量でもエネルギーがギュッと凝縮された食べ物なんですね。
カカオ豆には体内に吸収されにくい(つまりエネルギーになりにくい)ステアリン酸が多く含まれていますが、それでも1gあたり5〜7kcalあると言われています。
なので、カカオやチョコレートは時として激しい労力が必要な時に摂取されています。スポーツ選手や肉体労働者が激しい活動で消費したエネルギーを補うのにも、良い食品ですね。
ガン予防
チョコレートはもちろんガンの予防薬ではありません。ですが最近の研究によると、動物実験ではカカオポリフェノールによって細胞DNAの突然変異が抑制されることが確認されました。
ヒトでの効果はまだはっきりとは解明されていませんが、複数の論文においてカカオがガン予防の役目をすると指摘されています。
全てチョコレート・ココア国際栄養シンポジウムより
論文は少し難しいので興味のある方は読んでみてください。早くヒトでもガンの予防効果が認められるといいですね。
ストレス軽減
動物はストレスを感じると、抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチコステロンという物質が分泌されます。
このコルチコステロン、免疫力を抑制する働きがあります。つまり、ストレスを感じると免疫力が低下するんですね。
ここで注目されるのがカカオポリフェノールです。あくまで動物実験ですが、ラットをストレス環境下に置き、カカオポリフェノールを与える群と与えない群に分けて観察しました。
その結果、カカオポリフェノールを与えた群は、ストレス環境下においてもストレスがない状態と同じような行動が見られたそうです。
また、与える量に変化をつけた場合においても、カカオポリフェノールを多く与えた方がよりストレス軽減効果が見られたそうです。
チョコレートでストレスというと、どうしてもあの商品を思い出してしまいますね。
これはカカオポリフェノールをウリにしている商品ではありませんが、ストレスで疲れた時の一粒のチョコレート、ホッとしますよね。
実験も大事ですが、もうすでに心理的には立証されているような気がします。
動脈硬化予防
カカオバターが飽和脂肪酸であるパルミチン酸、ステアリン酸、不飽和脂肪酸であるオレイン酸でほとんど構成されているというのは、以前の記事でお話ししました。
一般的に飽和脂肪酸は血中のコレステロール値を上げ、心臓疾患の危険性を高める。そして不飽和脂肪酸は心臓と血管を守ると言われています。
カカオバターには飽和脂肪酸が約60%、不飽和脂肪酸が約40%含まれています。ところがカカオバターの飽和脂肪酸は、体内で即座に不飽和脂肪酸に変化するタイプの脂肪酸なんですね。
また別の研究では、カカオポリフェノールが血流の改善に効果が認められています。
このことから、チョコレートは動脈硬化予防に効果があると言われているんですね。
よくある疑問
鼻血が出る?
医学的にチョコレートを食べると鼻血が出るという根拠はありません。ですが先ほども話したように、カカオには血流を改善する効果があるので、食べ過ぎには注意しましょう!
ニキビができる?
1970年代後半に米国で行われた研究では、チョコレートとニキビは直接の関係は無いと報告されました。
もちろんニキビは複合的な要因によってできるものなので、チョコレートを食べてもニキビを心配する必要は無い!とは言えません。
個人的な体感で言えば、チョコレートよりも小麦の方がニキビができやすいです。小麦を摂った1週間後くらいに高確率でニキビができます。多分グルテンかな。
人によって食物の合う合わないがあると思います。なのでニキビで悩んでいる人は、一度自分の食べている物を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
太る?
人間の永遠のテーマ、それはダイエット。できることであれば、スリムな体でいたいですよね。
今は炭水化物ダイエットが隆盛を極めていますが、依然として総カロリー派が多いのも事実ですし、医学的に決着は付いていません。
チョコレートはカロリーが高くて太るから食べない!なんて人もいますが、先ほども言ったようにカカオ豆に多く含まれているステアリン酸は体内に吸収されにくいです。なので他の油脂に比べて太りにくい。
だからと言って油断は禁物。チョコレートに含まれている砂糖は吸収されやすいので、甘いチョコレートを食べ過ぎると間違いなく太ります。
要するに、量とバランスが大事ということですね。
まとめ
・チョコレートだけで悪影響が出るわけでは無い
・要するに全体を見直しましょうということ
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!