パティシエの世界一を決める大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はパティシエの世界大会についてお話ししていきます。

ノワール
パティシエの世界大会って、どんなの?

洋菓子業界にいる方なら一度は耳にしたことがあるであろう、この大会。一般の方にはあまり知られていないかもしれませんね。

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーというのは、パティシエが世界一を競う、世界でも最大規模の大会なんです。

チョコレートの部門もあるので、紹介していきますね。

それでは早速、進めていきましょう!

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーとは?

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(La Coupe du Monde de la Pâtisserie)とは、直訳するとパティスリーのワールドカップ。洋菓子業界ではとても有名な大会です。

1989年、フランスのチョコレートメーカー、ヴァローナと、MOF(日本の人間国宝に近い)のガブリエル・パイアソン氏によって設立されました。

2年に1回、フランスのリヨンで開催され、これまでに60か国、882人の菓子職人が出場しています。

以前ご紹介したワールドチョコレートマスターズが個人戦であったのに対して、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーは3人1組のチーム戦になっています。

ショコラティエ世界一を決める大会「ワールドチョコレートマスターズ」

2020年9月22日

それぞれの担当は、飴細工とアントルメショコラ部門、チョコレート細工とアシェットデセール部門、氷彫刻とアントルメグラッセ部門に分かれています。

ノワール
何かよくわからない単語がたくさん出てきた!

そうですよね。簡単に言うと、アントルメショコラとはチョコレートのホールケーキ、アシェットデセールとは皿盛りのデザート、アントルメグラッセとはアイスのホールケーキのことですね。

それぞれオブジェのような細工物を制作しながら、試食審査用のケーキも作る、とてもハードな大会になってます。

過去の大会の作品

2019年(準優勝)

西山 未来:株式会社シュゼット・ホールディングス
伊藤 文明:パティスリーメゾンドゥース
小熊 亮平:株式会社グルメ和光

2017年(準優勝)

山本 隆夫:株式会社クラブハリエ
植﨑 義明:ラ リヴィエ ドゥ サーブル
駒居 崇宏:株式会社シュゼット・ホールディングス

2015年(準優勝)

中山 和大:オクシタニアル
德永 純司:ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
杉田 晋一:SUGiTORA

2013年(準優勝)

赤崎 哲朗:大阪マリオット都ホテル
森山 康:Saveurs en Douceur
冨田 大介:パティスリー カルチェ・ラタン

直近の4大会とも、日本は全て準優勝なんですね。日本は常に優勝候補に上がりますが、それだけ世界の壁は高いということです。

最後に日本が優勝したのは2007年。また世界一の称号を得たいものですね。

次回大会

次回2021年大会は新型コロナウイルスの影響により延期となり、5/30-31となりました。開催されることになってホッとしています。

代表メンバー

写真左より

  • 原田 誠也/株式会社クラブハリエ

(アシエット・デセールとチョコレート細工のピエスモンテ)

  • 塚田 悠也/ミズモト学園 東海調理製菓専門学校

(アントルメ・ショコラと飴細工のピエスモンテ)

  • 赤羽目 健悟/株式会社帝国ホテル

(アントルメ・グラッセと氷彫刻)

日本チーム団長

  • 五十嵐 宏/パティスリーラ・ローズ・ジャポネ

どんな戦いがみられるのか、今から楽しみです!

まとめ

クープ・デュ・モンド
・パティシエ世界一を決める世界最大の大会

・3人1組で戦い、日本は4大会連続準優勝

・2021年大会は5月開催予定

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。