こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。
さて、今回はカカオの栽培できる地域についてご紹介していきたいと思います。
栽培可能域、カカオベルトとは?
そうですね。まずはこちらの地図をご覧ください。
カカオの樹は高温多湿の熱帯でしか生育しません。赤道を挟んで南北20度以内の限られた範囲での栽培に限られます。この南北20度のカカオ栽培適地のことは、通称「カカオベルト」と呼ばれています。
似たような言葉に「コーヒーベルト」というものがあります。カカオベルトと同じく、コーヒーが栽培できる地域を指したものです。しかし帯域は異なり、赤道から南北30度以内となっています。
栽培できる気候条件
しかし、カカオベルト内であればどこでも栽培できるかというと、そうではありません。カカオが生育できる条件にはさらに次のようなものがあります。
- 高度30〜300m
- 年間平均気温が約27度で気温差が小さいこと
- 年間降雨量が最低でも1000mm以上
なかなか条件が厳しいですよね。これらの条件を全て満たすところでしか栽培できない繊細な樹木、それがカカオなんです。
実際に栽培している国
では実際に、カカオはどのような国々で栽培されているのでしょうか?下の地図をご覧ください。
主要な生産国は全てカカオベルト内に収まっていることがわかると思います。ちなみに世界の生産量トップはダントツでコートジボワールで、年間生産量は222万トン。2位ガーナ83万トンと比べると、いかに多いかが分かりますね。
日本でも栽培できる?
これほど栽培条件が厳しいカカオですが、日本でも小笠原諸島や沖縄で栽培する試みがなされています。特に小笠原産カカオは、東京カカオとして昨年発売され、話題になりましたね。
東京カカオ
(平塚製菓株式会社)
小笠原産カカオ100%を使用したチョコレート生産に成功。2019年に初めて販売し話題に。
オキナワカカオ
(株式会社ランドスケープ)
沖縄県国頭郡にてカカオ栽培に挑戦中。現在はビーントゥバーブランドとして営業中。
栽培に成功した小笠原諸島が北緯20度であるのに対して、沖縄は北緯24度なので少し厳しいかな〜という気がしないではないですが、初の沖縄産チョコレートの成功に向けて頑張っていただきたいですね!
まとめ
というわけで、今回のお話をまとめると以下のようになります。
・標高、気温、降雨量も関係している
・日本では小笠原諸島にて栽培に成功
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!