こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。
さて、今回はカカオの栽培と収穫までの様子についてご紹介していきたいと思います。
栽培
カカオの種
カカオの種は、カカオポッドの中に入っています。これを一旦プランターなどに蒔いて発芽させます。
発芽
発芽した時の様子です。根が伸びて種ごと地上に出てきていますね。ここから葉が出ます。
苗の成長
気候条件が整えば、1ヶ月半程でここまで育つようです。プランターでは手狭になってしまったので、土に植え替えをします。
苗の植え替え
カカオは直射日光と風に非常に弱い植物です。木が大きくなるために約2年間ほどはシェードツリーの下で育てる必要があります。この写真でシェードツリーとして育てられているのはバナナですね。
シェードツリーは別名「母の木」とも呼ばれていて、他にもゴムの木やアブラヤシ、トリニダード・トバゴではエリスリナスという植物もシェードツリーとしてよく使われています。コーヒーもシェードツリーが必要な植物として知られていますね。
開花
花は木の至る所に1年中咲きます。大きさは1cm程度で、1本の木に年間5,000〜10,000個もの花が咲きますが、その内結実するのは1〜3%しかありません。
結実
栽培し始めてから3〜4年してようやく、実をつけます。カカオは通常乾季と雨季の年2回収穫され、それぞれメインクロップとミッドクロップと呼ばれます。収穫量はメインクロップの方が多いです。乾季と雨季の明確な区別がない地域では、収穫は通年に渡ることが多いようですね。
カカオの種〜結実までの画像は、岡村善文氏のブログ「コートジボワール日誌」より抜粋しています
収穫
1.熟したカカオポッドを選ぶ
同じ木に熟したもの、未熟なものが同時になっているため、収穫は全て人の手によって行われます。熟したカカオポッドの見分け方は、色や叩いた時の音で判断します。熟すと内側の豆がほぐれてくるので、空洞音がします。
2.ナタで切り落とす
収穫した同じところからまた花が咲き、実をつけることもあるので、木を傷つけないように人の手で慎重に収穫されます。
3.カカオポッドを割り、中身を取り出す
カカオポッドの周囲は硬い殻となっているので、ナタやこん棒のようなもので割り、中のカカオ豆を取り出します。ここも人の手で行われるのは、中のカカオ豆を傷つけないことと、素早く行わないと中で腐食が始まってしまうためと言われています。
それは難しいですね。カカオは繊細な植物であるが故に機械化することが難しく、ほとんどが人の手によって行われなければいけないのです。
そのため、安い賃金での児童労働などが問題にもなったりしているんですが、それはまた別の機会に書きますね。
まとめ
・カカオは繊細な植物で、気候や日照条件が限定される
・栽培・収穫には多くの人手がかかる
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!