チョコレートの味わい方がもっと広がる「マリアージュ」

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はチョコレートの味わい方、マリアージュについてのお話しです。

ノワール
マリアージュって、なに?

マリアージュというのはフランス語で「結婚」を意味します。つまり組み合わせのことですね。

チョコレート同士の組み合わせだったり、他の食材との組み合わせだったり、様々なものがあります。意外な食材が合うことも。詳しくは本編で。

それでは早速、進めていきましょう!

マリアージュとは?

マリアージュとは先ほども出てきたように、食材同士の組み合わせのことです。

別の存在であったものが出会い、ともに新しい世界を作り上げるという意味合いがあり、これがマリアージュという言葉が組み合わせの意味として使われている理由になっているんですね。

もともとワイン用語として発展してきた言葉なので、身近なところで言うと

  • チーズと赤ワイン
  • 魚と白ワイン
  • 肉と赤ワイン

あたりは馴染み深いかなと思います。

ペアリングとは?

なお、似たような言葉に「ペアリング」というものがあります。

このペアリングは「二つのものを適切に組み合わせる」という意味合いがあります。ただ単にペアにすることですね。

その一方でマリアージュは組み合わせた結果、より良いものが生み出されるというニュアンスを含んでいます。

例えるなら、ペアリングが1+1=2であるのに対し、マリアージュは1+1=∞を目指しているということですね。

チョコレートのマリアージュ

飲み物

チョコレートと飲み物の組み合わせで言うと、コーヒーや紅茶、ワインあたりは馴染みがあるでしょうか。

それ以外にも中国茶や日本酒、ビール、焼酎、シャンパン、ウイスキー、ラム酒など、様々な飲み物がチョコレートとマリアージュされています。

チョコレートは発酵食品なので、飲み物も発酵させているものとマリアージュさせると意外な組み合わせが発見できるかもしれません。

一つ注意としては、口どけを合わせること。例えばウイスキーのロックとチョコレートを一緒に口に入れては、チョコレートがなかなか溶けずに上手くマリアージュされません。

その場合は先にチョコレートを口に入れて溶けた頃に、ウイスキーを口に含むという時間差を作ってみてください。新たな味わいが生み出されると思います。

食材

チョコレートと食材の組み合わせはショコラティエが最も考えているところです。

ボンボンショコラを例に取ると、チョコレート単体で作られていることは少ないかなと思います。

フルーツやナッツ、スパイスなど、様々な食材がボンボンショコラ一粒の中に込められていると思います。

それぞれチョコレートの特徴に合わせて、食材を選んでいます。例えばベリー系の香りがするチョコレートにはフワンボワーズを、ナッツ系の香りがするチョコレートにはアーモンドを合わせたり。

基本的には方向性が似ているチョコレートと食材を合わせると、上手くいくことが多いです。

チョコレート同士

少しマニアックな話になってしまいますが、チョコレート同士でもマリアージュさせることができます。

例えば、最初に香りがくるチョコレートと中盤に香りがくるチョコレート。これらを組み合わせることで何度も香りのピークが訪れ、複雑な味わいになります。

なのでこだわりのあるショコラティエやパティシエは、それぞれ特徴のあるチョコレートをブレンドして、お菓子を作ったりしています。

テイスティングホイール

ノワール
組み合わせるのは分かったけど、それぞれどうやって選んでるの?

そうですね。様々な食材とチョコレートを組み合わせるためには、その特徴を知っておかなければいけませんね。

このチョコレートがフルーツ系なのか、ナッツ系なのかが分からなければ、合わせるものも分かりませんからね。

その特徴を把握するのに、テイスティングホイールというものがあります。

ノワール
色んな特徴があるんだね!

そうなんです。でもこれでほんの一部で。こういったものに照らし合わせて、チョコレートの特徴を探っているんですね。

そしてこれを基準にして、合わせる素材を選んだりしています。

今は色んな特徴あるチョコレートがたくさん出てますから、まずはその特徴を掴む。そして何と合わせるか考えると、チョコレートの楽しみ方がもっと広がりますよ!

まとめ

マリアージュ
・より良い風味を生み出す組み合わせのこと

・色々な食材と組み合わせることができる

・チョコレートの特徴を把握するテイスティングホイールというものがある

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。