カカオの産地〜中南米編〜 コロンビア

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はカカオの産地〜中南米編〜コロンビアです。

このカカオの産地シリーズでは、その国のカカオ事情を始め、もし訪れることができたら行きたい場所や食べたいものなどについてもまとめています。

ノワール
半分妄想です!

皆さんにも、旅の計画を練る気分で気楽に読んでもらえたらと思います。もし現地情報に詳しい方がいらっしゃったら、コメントで教えて下さい。

それでは早速、進めていきましょう!

基本情報

首都:ボゴタ
公用語:スペイン語
通貨:コロンビア・ペソ
歴史:1810年にスペインから独立宣言、1819年に承認
宗教:95%がカトリック教。その他ユダヤ教、イスラム教、伝統宗教等
日本からの行き方:アメリカを経由して19時間程度

カカオ情報

生産量:6万トン
主な品種:トリニタリオ種、クリオロ種
収穫期:メインクロップ 4月〜6月
    ミッドクロップ 10月〜12月

コロンビアは良質なカカオ豆の産地として知られていますね。実はコロンビアでは国を挙げてカカオの栽培に力を入れていて、農地改革で8万haをカカオ農園に変えたり、風味の良い品種を改良する計画を進めています。

コロンビアで採れるカカオ豆は果実や花の香りがするものが多いですね。あとは少しスパイシーなものなんかもあります。

チョコレート

そんなコロンビア産のチョコレートといえば、小方真弓さんの「カカオハンターズ」ですね。

カカオハンターズのチョコレートは大きく分けて4種類あります。

  • アルアコ:マスカットやレモングラスなどのハーブのような風味
  • シエラネバダ:赤いフルーツのような甘酸っぱくフルーティーな風味
  • アラウカ:こっくりとしたカカオのコクと風味
  • トゥマコ:カラメルのような風味と甘い香り

ですね。それぞれ特徴があって、食べ比べすると面白いですよ。

以前小方さんにお会いしたことがあるんですが、めっちゃパワフルです。ほんとにカカオ好きなんだろうなという感じで。カカオの話を始めると止まらなくなってしまいますね。

それくらいカカオ愛に満ち溢れている小方さんが作るチョコレートだから、味にも現れるんでしょうね。

そしてもう一つは、コロンビアの企業「カサルカ」です。

カサルカ社はコロンビア国内のチョコレート市場をほぼ独占している企業です。コロンビアで生産されたカカオ豆の3分の1を購入し、製品に加工しています。

初めて食べた時は衝撃的なくらい花の香りがしました。香水でも入ってるんじゃないかっていうくらい。多分それはもう終売してしまったみたいなんですが、それでも特徴的なチョコレートを作り続けているメーカーです。

観光情報

観光スポット

シキパラ

コロンビアの首都ボゴタから日帰り(バスや車で片道1時間半程)で訪れることができる町、シパキラには「塩の大聖堂」が存在します。 元々は岩塩の採掘場でしたが、作業がとても危険で労働者の方に心の癒しを、とカトリック教徒がお祈りを捧げる場所として作られました。そして現在は塩の採掘作業を終え観光スポットとして改修されました。

内部はとても広くイエス・キリストが十字架にかけられ処刑されるまでの14留の「苦難の道/ヴィア・ドロローサ」にそって、14のエリアに分けられています。 いずれもカラフルなLEDライトで照らされており、天使の巨大彫刻や手彫りの岩のアートなどが展示されとても神聖で幻想的。コロンビア観光では欠かすことのできないスポットですよ。

skyticket

ラス・ラハス教会

コロンビアの南部、エクアドルとの国境の町イピアレスの近隣に、世界一美しい教会のひとつとも言われるラス・ラハス教会があります。ここは実はガイドブックにも載っていることは少ない隠れた絶景スポット。 渓谷の底部より100mもの高さにまでそびえ立つ姿は圧巻で、地元信者の寄付により建てられました。

きっかけは、奇跡のような出来事からはじまりました。 耳が聞こえず、言葉も話せない少女ロサが嵐に遭遇し山の谷にある深い岩場の影に逃げ込んだとき、岩肌に映った影に指を差し「女の人が私を呼んでいる」と初めて言葉を発したというのです。その影こそが聖母マリアであったと言い伝えられ、巡礼の場所となりました。

教会内の祭壇の後ろにはその岩が祭られており、いつでも見ることが可能。 教会へと続く道の壁には、訪れた人達の願いや感謝の言葉が込められたプレートがたくさんはめ込まれています。 夜もライトアップされており、真っ暗な山肌に浮かび上がる姿がとてもメルヘンチックな観光スポットです。

skyticket

キャノ・クリスタレス

首都ボゴタから南へ約230kmにある、シエラ・デ・ラ・マカレナ国立自然公園を流れる川キャノ・クリスタレスは、「世界一美しい川」や「五色の川」または「虹が溶けた川」と多くの人から称賛されています。

全長約100kmにもおよぶ大きな川には一年に一度奇跡が訪れます。 普段は普通の川の景色となんら変わりないのですが、乾季と雨季の間、9〜11月のたった2〜3週間の間だけ水面が虹のようにカラフルになり、この世のものとは思えない神秘的な姿に。 絵の具パレットを洗い、流れ始めた流水のようなカラフルなすがたは、この川底に生息する苔が乾期による水位の変化と太陽熱での水温の上昇によるものだとされています。

現在は飛行機でのアクセスもできるようになり、公園も開放され立ち入りが可能となっています。

skyticket

食べ物

バンデハ・パイサ

コロンビアで最もスタンダードな食事がバンデハ パイサです。日本でいう定食といった感じでワンプレートでいただくご飯です。ご飯に目玉焼きとチョリソー、チチャロンという豚肉のフライをのせ、フリホーレス(豆のシチュー)をぶっかけます。付け合わせに小さなアレパや揚げバナナ、サラダやアボカドが付いてくることが多いようですよ。

tripnote

アヒアコ

アヒアコはコロンビアに来たら一度食べてほしい郷土料理の1つです。いわゆるチキンとポテトのスープで、ごろっとトウモロコシが入っています。付け合わせのアボカドをスープに入れても美味しいです。

tripnote

マサト

発酵飲料のマサトは、米や砂糖とパイナップルを使って発酵させて作られる飲み物です。広く南米各国で飲まれている発酵飲料ですが、地域によって原料は芋やトウモロコシ、ユカ(芋の一種)など若干異なります。見た目は白濁していて、味わいや飲み心地はどぶろくや韓国のマッコリのような少しドロッとした感じです。

tripnote

お土産(チョコ以外)

コーヒー

コロンビアは、ブラジル、ベトナムに次ぐ世界第3位のコーヒー生産国。コロンビアが世界に誇るコーヒー豆は、ボゴタの土産として欠かす事の出来ないものです。

勿論どのスーパーに行っても購入できますが、おススメしたいのが、ボゴタのスタバと言っても良いコーヒーチェーン”フアン・バルデス・カフェ(Juan Valdez Café)”。市内のあちこちにお店があり、質の高いコーヒーを飲ませるお店として大変人気があります。このお店のコーヒー豆はスーパーのものより少し高いでのすが、折角のお土産ですから、少し奮発しましょう。コロンビアコーヒーの特徴である甘い香りとまろやかさが、ひときわ美味しく感じられます。

skyticket

エメラルド

コロンビアは、石油や天然ガスに代表されるように、比較的天然資源に恵まれた国ですが、意外に知られてないのが特産品のエメラルド。何と世界のエメラルドのおよそ2/3がコロンビア産で、首都ボゴタにはエメラルド・トレードセンターなるビルまであるのです。

クレオパトラが愛用した事で知られるエメラルドは、ダイヤ、サファイヤ、ルビーと並ぶ世界4大宝石の一つで、特徴的な緑の色はエメラルドグリーンと呼ばれるもの。ボゴタに来たなら、是非これをお土産に持ち帰りましょう。財布の中が心配と言う方もいらっしゃるでしょうが、ご安心下さい。何事にもピンからキリまでが有り、ほんのチョットした物なら数千円も出せばお土産に出来ますヨ!

skyticket

布バッグ

ボゴタの街を歩いて気付くのは、何やら手編みの布製のバッグを肩から掛けて歩いている人の多い事。実は、先年のオリンピックでコロンビア選手団が肩掛けバッグをかけて入場行進をするようになって以来、ボゴタではこの布バッグを肩に掛けるのが流行しているのだとか。

今ではコロンビアの文化的シンボルともなっているこのバッグ、お土産にピッタリではないでしょうか。この布バッグは、コロンビアのサンタマルタ地方に住む先住民が昔から編んでいる伝統ある民芸品。シックな落ち着いた柄から色とりどりの華やかなものまで、様々なタイプを選ぶことが出来ます。複雑な模様のモノは完成するのに数か月もかかる為、一つ数万円と言う高価なものもあるとか。

skyticket

まとめ

コロンビア
・国を挙げて高品質なカカオ豆を生産している

・カカオハンターズやカサルカなど、特徴的なチョコレートが生産されている

・カカオハンターズは現地で買うと日本の半額以下

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

sponsored link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。