カカオの産地〜アフリカ編〜 コートジボワール

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はカカオの産地〜アフリカ編〜コートジボワールです。

このカカオの産地シリーズでは、その国のカカオ事情を始め、もし訪れることができたら行きたい場所や食べたいものなどについてもまとめています。

ノワール
半分妄想です!

皆さんにも、旅の計画を練る気分で気楽に読んでもらえたらと思います。もし現地情報に詳しい方がいらっしゃったら、コメントで教えて下さい。

それでは早速、進めていきましょう!

基本情報

首都:ヤムスクロ。実質的な首都機能はアビジャン。
公用語:フランス語
通貨:CFAフラン
歴史:1960年8月フランスより独立。
宗教:キリスト教、イスラム教
日本からの行き方:パリ、ドバイ、アディスアベバ、カサブランカ等を経由して20時間程度

カカオ情報

生産量:222万トン(世界第1位)
主な品種:フォラステロ種
収穫期:メインクロップ 10月〜3月
    ミッドクロップ 5月〜8月

南部は高温多湿で、カカオの栽培に理想的な気候となっています。この地域に、数千というカカオ農家が存在し、それぞれに生産したカカオ豆がサン=ペドロ港から輸出されています。

ノワール
大量に集められたカカオ豆、一度見てみたい!

コートジボワールは生産量では1位ですが、カカオ農家の貧困問題が深刻な国でもあります。

それを解決するため、政府の最低買取価格保証チョコレートメーカーによる技術支援などが取り組まれていますね。

チョコレート

そんな、生産量世界一の国のカカオ豆から作られたチョコレートは、明治「アイボリーコースト」です。業務用なので皆さんが見かけることはあまりないかもしれませんね。

僕自身も以前の職場で使っていたことがあって、ナッツのようなフレーバーを持っています。ただこれ単体だと物足りなかったので、ブレンドして使っていました。

価格が製菓用チョコの中では安いので、そういう意味では使いやすい商品かなと思います。

観光情報

以前の首都アビジャンは「アフリカのニューヨーク」と呼ばれる程都市が発達しているようです。そして北部に行けば自然も豊か。気になる観光スポットを3つピックアップしました。

観光スポット

セントポール大聖堂

コートジボワールの旧首都アビジャンにあるカトリック教の大聖堂。1980年にイタリア人建築家のアルト・スピリトにより設計され、当時の法皇により最初の石が奉献されてから5年の歳月をかけて完成しました。

何といってもまず目を引くのがその独創的かつ現代的なデザインの外観。大聖堂と大きな十字架はキリストが大きく腕を広げている姿を象徴していると言われています。また、大聖堂内部は5000人の収容が可能であり、アフリカの動植物や人々を描いた美しいステンドグラスは圧巻の一言!現在では観光客にも人気のスポットです。

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グランドモスク(プラトー地区)

コートジボワールのプラトー地区にある、美しい青色のドームと高く突き抜けた塔が特徴的なモスクです。以前はこちらの地区には、イスラム教徒がお祈りできる場所が屋根のない駐車場しかありませんでしたが、当時の大統領をはじめたくさんの人々の協力により1996年に建設が開始されました。

しかしながら、資金不足により1999年に一度建設を中止され、現在も完成はしていません。観光地としてはもちろん、モスク内部のホールは地元の人たちのお祈り場として使われています。

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コモエ国立公園

コートジボワールの北東部に位置し、1983年に世界遺産として登録された西アフリカ最大の国立公園です。

国立公園内に広がる様々なタイプの自然により、世界で最も生物学的な多様性を持っている国立公園とも言われています。密猟などにより危機遺産として登録されましたが、その後管理体制を立て直し徐々に動植物たちの楽園としての姿を取り戻しつつあります。もちろん、観光地としても人気を博しています。

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食べ物

コートジボワールはフランス領だったこともあり、食事に関しては美味しいものが多いようです。気になったものを2つ挙げてみました。

アチェケ

アチェケはキャッサバを粒状にして発酵させたものを、米のように炊いたものの事を言います。飲食店で「アチェケ」と言うと、アチェケの上に生野菜(定番はトマトとタマネギ、店によっては+アボカドや青唐辛子)、辛みそやタマネギの煮物、魚のフライをのせて、最後に魚の揚げ油をまわしかけて塩を振った物が出てきます。

そろ日和

フトゥはヤムイモやマニオク(キャッサバイモ)やバナナなどを臼でついてなめらかなモチ状にしたものです。ヤムイモで作るフトゥヤムや、フトゥをつくときにバナナを混ぜたフトゥバナニなどがあり、それをソス(煮込み)にちぎってつけていただきます。ソスもいろいろな種類があり、フトゥソスの組み合わせは数多く、コートジボワールの食事は楽しいです。

世界の料理

お土産(チョコ以外)

コーヒー豆

コーヒー豆の西アフリカ最大の生産地でもあるコートジボワール。気候上アラビカ種の栽培には適さないということもあり、大半がロブスタ種というインスタントコーヒー専用のコーヒー豆の栽培が行われています。コートジボワールのインスタントコーヒーは世界各国の市場へも出荷されているんですよ。

市場では競ってコーヒー豆が並べられ、計り売りで安く手に入ります。じっくり香りを確かめながら好みのコーヒー豆を選ぶことができますよ。量り売りなので、ちょっとずつ色々な種類のコーヒーを買ってお土産にするのも楽しそうですね。

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手織物

アフリカ大陸は手織りの布物が多く、コートジボワールも染め布織物の有名な生産地です。コートジボワールの人々の重要な収入源となっている西アフリカ伝統の布織物。村によって織り方や模様に違いがあるのも興味深いです。

コートジボワールの織物はお土産として壁掛けやテ-ブルクロスなどお部屋のインテリアにピッタリ。ハンドメイドでひとつひとつ丁寧に仕上げていく作業から出来上がった織り布は、まさに西アフリカを代表する民芸品といえます。生地をお土産にするのも、いろいろ使い方をアレンジできるのでオススメですよ。

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ノワール
なんか、観光情報多くない?

気のせい!

まとめ

コートジボワール
・カカオ豆生産量世界一だが、貧困問題もはらんでいる

・明治アイボリーコーストは使いやすい価格帯

・都市、自然、食べ物が揃っていて観光には良い

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。