カカオの産地〜アジア・オセアニア編〜パプアニューギニア

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はカカオの産地〜アジア・オセアニア編〜パプアニューギニアです。

このカカオの産地シリーズでは、その国のカカオ事情を始め、もし訪れることができたら行きたい場所や食べたいものなどについてもまとめています。

ノワール
半分妄想です!

皆さんにも、旅の計画を練る気分で気楽に読んでもらえたらと思います。もし現地情報に詳しい方がいらっしゃったら、コメントで教えて下さい。

それでは早速、進めていきましょう!

基本情報

首都:ポートモレスビー
公用語:英語、その他民族語
通貨:キナ
歴史:1975年にオーストラリア信託統治より独立
宗教:95%以上がキリスト教
日本からの行き方:成田より直行便で6.5時間程度

カカオ情報

生産量:4万トン
主な品種:フォラステロ種、トリニタリオ種
収穫期:メインクロップ 4月〜7月
    ミッドクロップ 10月〜12月

パプアニューギニアはかつて世界でも有数のカカオ量産国でした。ところが2008年から2012年にかけて発生した農業害虫により、農家に壊滅的な被害が出ました。

その後、政府やカカオ生産企業、世界銀行の支援によってカカオ再生産に着手。数十万もの苗を植え直すことによって再建を試みています。

カカオの特徴としては、スモーキーな風味があるものが多いことですね。というのも、パプアニューギニアは湿度が高く、天日で乾燥させることが出来ないので薪を燃やした熱で乾燥させてるんです。

なので少し燻製香のような、独特の風味が付いているんですね。

もちろんそれ以外のフルーティーなチョコレートもありますので、探してみてください!

チョコレート

CACAO SANPAKA

そんなパプアニューギニア産チョコレート、日本で入手できるのはまず「CACAO SANPAKA(カカオサンパカ)」です。

パプアニューギニア産トリニタリオ種カカオを使用したカカオ分71%のダークチョコレートです。インパクトのある渋みと酸味が特徴です。
清涼飲料のような爽やかな香りが抜群で、苦みはほとんどなく、南太平洋の突き抜けるような青空を感じさせる酸味とほどよい渋みの余韻が残ります。

CACAO BARRY

そしてもう一つは、フランスのチョコレートメーカー「CACAO BARRY(カカオバリー )」のミルクチョコレート、パプアジィです。

こちらも以前使っていたことがあるんですが、特徴的なのは色ですね。少し赤っぽいというか、よく見るミルクチョコレートの色とは明らかに違います。

味はほんのりスパイシーですね。富澤商店で200gの小分けタイプが販売されてますので、味わってみたい方はこちらからどうぞ!

観光スポット

アロタウの海

パプアニューギニアと言えば美しい海!そんな、パプアニューギニアの東端に位置するアロタウの海には、美しい海には欠かせないサンゴと無数の魚たちが色鮮やかに泳いでいます。日本ではお目にかかれない希少種なども多数存在しており、それだけでも観光に訪れたいと思わせてくれます。

そして、アロタウは人気ダイビングスポットとしても知られているのです。ダイビングだけではなくシュノーケリングも楽しめるので、初心者でも気軽にアクティビティを堪能することができますよ。

ダイビング後に再び海を眺めれば水中の優雅さとはまた違った雄大な海を感じることができるはずです。

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ダブルブル山

ニューブリテン島にあるタブルブル山は、活火山で有名です。そしてこちらでは、火山の噴火から早く復興を遂げるために毎年7月に仮面フェスティバルを開催しています。

仮面をかぶり、さまざまな民族の信仰心と伝統を表現した踊りは必見です。その踊りを見たいがために訪れる観光客も多いのです。さまざまな部族が集って仮面をかぶり踊る光景は、なんとも幻想的。忘れられない旅の思い出になることでしょう。

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ココポ戦争博物館

ニューブリテン島の港町ラバウルには日本人なら訪れてほしいスポット、ココポ戦争博物館があります。こちらのラバウルは第2次世界大戦で日本軍が基地をかまえ、戦いに挑んだことは多くの方に知られています。

有名な百田尚樹氏の小説『永遠の0』の舞台でもありますので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?この博物館では当時の戦車や武器などが数多く残っています。

また、こちらの博物館にはゼロ戦も展示されており、その歴史に今一度考えるものがあると思わせてくれる場所です。

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食べ物

ムームー

ムームーは、パプアニューギニアを代表する郷土料理のひとつです。

はじめに、イモ類や肉、魚、野菜などをバナナリーフでくるみます。次に地面に穴を掘ってその上に焼いた石を置き、そこに食材をくるんだバナナリーフを置いて上からもう一つの焼き石で挟んで、蒸し焼きにするという料理です。

穴の側面にバナナリーフを添わせるように置いたり、穴を使わずに焼き石で挟むだけという調理法もあります。蒸し焼きにする際に、具材の上からココナッツの汁気をふりかけることもあります。

ムームーはパプアニューギニアだけでなく、周辺の国々でもよく食べられている伝統料理です。焼いた石の熱を利用してじっくりと蒸していくので、食材がふっくらと蒸しあがりとっても美味しいですよ。

世界の食事旅

サクサク

サクサクもパプアニューギニアで古くから食べられている、伝統料理のひとつです。サクサクの原料は、サゴヤシです。

サゴヤシからとれるでんぷんを使った料理のことですが、このでんぷん自体をサクサクと呼ぶこともあります。サクサクを使って作るのは主に団子ですが、パンケーキなどの材料に使われることもあります。

サクサクを主食にして、肉料理や魚料理を食べる場合もあります。

世界の食事旅

お土産

コーヒー

パプアニューギニアでは、特産品として「マウントハーゲン」のシグリコーヒーや「ゴロカコーヒー」などが有名で、世界中に輸出されています。コーヒーの産地で有名なジャマイカの「ブルーマウンテン」から豆を仕入れて栽培するようになったとも言われています。オーガニック栽培のものもあるのでナチュラルを好む方にもおすすめです。コーヒーは職場や友人に気軽に買っていけるパプアニューギニアのお土産の代表とも言えますね。お土産用に詰め合わせされたものも販売されているので、おひとついかがでしょうか。

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ラム酒

パプアニューギニアではラム酒も盛んに飲まれています。非常に度数が高く作られているものが多いのが特徴。地元のスーパーなどで購入できます。コーラで割って「キューバリバー」をつくって飲むのが一般的。見た目とは裏腹に意外にも飲んでみるとスッキリとした味に仕上げられているので、飲みやすいと人気です。パッケージのロゴもパプアニューギニアならではのものが多いので、地元でしか手に入れることができないレアな銘柄をお土産として持って帰ると喜ばれるかもしれませんね。

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まとめ

パプアニューギニア
・2008年ごろの害虫によりカカオ栽培に壊滅的ダメージ

・カカオサンパカやカカオバリーで販売している

・800以上の民族語が使われている

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。