カカオの産地〜中南米編〜 エクアドル

こんにちわ。こちらは『チョコレートをエンターテイメントにする』をテーマに、×Chocolatのakiが綴るブログです。チョコレートの面白さについて、様々な角度から発信しています。

さて、今回はカカオの産地〜中南米編〜エクアドルです。

このカカオの産地シリーズでは、その国のカカオ事情を始め、もし訪れることができたら行きたい場所や食べたいものなどについてもまとめています。

ノワール
半分妄想です!

皆さんにも、旅の計画を練る気分で気楽に読んでもらえたらと思います。もし現地情報に詳しい方がいらっしゃったら、コメントで教えて下さい。

それでは早速、進めていきましょう!

基本情報

首都:キト
公用語:スペイン語
通貨:米ドル
歴史:1822年にスペインより独立
宗教:カトリック教、プロテスタント等
日本からの行き方:アトランタ、ヒューストンを経由して20時間程度

カカオ情報

生産量:31万トン(世界第4位)
主な品種:アリバ種、CCN-51種
収穫期:メインクロップ 3月〜6月
    ミッドクロップ 12月〜1月

エクアドル原産のアリバ種。聞き馴染みがないかもしれませんね。これはフォラステロの派生種です。

一般的にフォラステロ種は風味の特徴が薄いとされていますが、このアリバ種は花のような繊細な香りを持っています。

そしてもう一つ聞き馴染みのないCCN-51種。こちらはフォラステロ種をより病害虫に強く、大量生産できるよう品種改良した人工品種です。

こちらはその特徴もあって、エクアドルを中心とする南米で広く栽培されるようになってきています。

安定した収穫が望める一方で、風味は劣るため、エクアドル産カカオの遺伝的多様性や独特な風味が失われていくことに危機感を覚える専門家もいます。

カカオってどれも同じ?品種による違いを分かりやすく解説!

2020年7月7日

カカオ栽培は国の西側、グアヤス、マナビ、ロス・リオス、エスメラルダスの各県で主に栽培されています。

以前はカカオ豆を生産して輸出するにとどまっていましたが、近年ではチョコレートまで加工する、いわゆるツリートゥバーも高まってきています。

チョコレート

現在日本国内で入手できるエクアドル産カカオ豆100%を使用したクーベルチュールはまず、カオカ社の「ペパデオーロ」です。

フルーツのような風味と花のような香りを併せ持つチョコレートです。はっきりとは書かれていませんが、アリバ種が使われているのだと思います。

カカオバターが追油されていないので、溶かしても少しもったりとしています。なのでボンボンショコラの薄いコーティングを作るのには、そのままでは向いていないですね。

そしてもう一つ、ベルギーのチョコレートメーカー、ベルコラーデ社の「ノワールコレクシオンエクアドル」
こちらは業務用かつ一般で入手しづらい状況になってますので、こんなのもあるんだな、程度にとどめておいて下さい。

こちらもアリバ種がメインで使用されているものと思います。ハイカカオですが、華やかでそのままでも食べやすいクーベルチュールになっています。

観光情報

観光スポット

ミタデルムンド

キトは原住民の言葉で“地球の真ん中”、スペイン語ではミタデルムンド(Mitad del Mundo)と言います。そして、ずばりその名が付けられた赤道記念碑公園「ミタデルムンド」は、18世紀半ばに、フランスの科学アカデミーの測量により指定された場所にあります。

園内の記念碑は、360度のパノラマを楽しめる展望台になっており、記念碑の前で赤道をまたいで写真を撮るのが大人気。

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ラ・コンパーニア大聖堂

世界で最初にユネスコ世界遺産に登録されたキト旧市街に、現在も信仰の場としてキトの人々に愛され、また観光客に大人気の聖堂「ラ・コンパーニア(La Compañía) 聖堂」があります。

この教会が有名な理由は、内部全面の装飾に金箔が施されていること。圧巻の金ピカの祭壇や装飾は、一見の価値あり!

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ガラパゴス諸島

世界自然遺産に登録されている「ガラパゴス諸島」。大小多くの島と岩礁からなる諸島で、名前が付いている島だけでも123の島があります。どの大陸にも接した歴史がなく、天敵になるような大型の哺乳類も存在しないため、この島々は、他では見ることのできない固有の動植物の宝庫。

ガラパゴスのスター、ゾウガメをはじめ、カツオドリ、イグアナ、グンカンドリなど、独自の進化を遂げた小動物の楽園です。

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食べ物

セビッチェ

お隣のペルーを代表する料理セビッチェですが、ここエクアドルの海岸地帯でもよく見かけます。いわゆる魚介類のマリネで、魚、タコ、エビなどが使われます。エクアドルのセビッチェは、写真のようにトマトのスープに具材が入っているということが特徴。

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カングレホ

こちらはエクアドル最大の経済都市グアヤキルの名物。カングレホとはマングローブガニのことで、グアヤキルの大通り「キト通り」などでは、「CANGREJO」という看板を掲げたお店がたくさん並んでいます。お店では丸ごと一匹茹でたものが出てくることが多く、そんな時は棒や木槌で叩いて殻を割りながら食べます。

ガラパゴス観光の拠点でもあるグアヤキルを訪れたら、これは外せませんね。

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ロクロ

エクアドルの代表的なスープ、ロクロ。海岸沿いやアマゾンは暑いですが、山岳地帯では朝と夜に冷えることもあります。そんな時に嬉しいのがこのスープ。伝統的にロクロと言うと、ジャガイモとチーズの入ったクリーミーなスープを指します。トッピングはアボカドのスライスが一般的。パンをつけて食べるとホッとする一品です。

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お土産(チョコ以外)

チフレ

「チフレ(Chifle)」とは、いわゆるバナナ・チップスのことです。エクアドルはバナナの生産量が多く、日本のスーパーで売っているような種類とは違う「プラタノ・ベルデ」と呼ばれる料理用のバナナを使って作られた商品です。

エクアドルではこのバナナ・チップスが出回っているので、キトに行ったらスーパーや小さなお店でも手に入るでしょう。軽くて安いのでお土産にもおすすめです。日本にあるバナナ・チップスは甘いですが、チフレはどちらかと言うとポテトチップスに近い感じ。塩味が美味しく、レモン味などもあります。ブランドもいろいろありますが、キトのお土産には「Plantain Chips」などの、もちろんオーガニック商品がおすすめです!

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オタバロ族の民芸品

エクアドルにはオタバロ族という先住民族がいます。首都であるキトには各地の特産品が集まりますが、オタバロ族の民芸品もその一つです。

民芸品で特におススメなのが、白地にカラフルな糸で刺繍されたハンカチや洋服。袖がフリルになっていて、胸元から肩にかけての刺繍はとっても綺麗です!子どもから年配女性まで幅広い年代層の人が着ているので女性用のお土産には最適。そして、日本ではなかなか見られない大胆な色使いとデザインの織物。動物の柄は、特にキトのお土産らしくていいですよ!その他にも先住民族の生活を表した人形や置物、民族楽器、アクセサリーなどもあります。値段も非常に安い物からあるので、お土産探しにいろいろ見てみてくださいね。

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エクアドルハット

「エクアドル・ハット」というのは、いわゆる「パナマ・ハット」のことです。実はこの帽子、エクアドル発祥の物なのです。この国原産の植物を素材に作られているんですよ!マーケットでお手頃価格の物を買ってもいいですし、キトの専門店に行って美しいお土産を買うのもいいですね。

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まとめ

エクアドル
・固有種のアリバ種が栽培されている

・エクアドル産カカオのクーベルチュールは華やかな香りが特徴

・エクアドルはスペイン語で「赤道」という意味

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいチョコレート日和を。
Bon Chocolat!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。