×Chocolatの由来

日本語って面白いなと思います。同じ発音の言葉でも文脈によって意味合いが変わる。
例えば、『いがい』という言葉。思いの外という意味の『意外』、別のものを指す『以外』。
例えば、『こうえん』という言葉。ショーなどの『公演』、遊ぶ場所の『公園』、登壇者が話す『講演』、選挙などの『後援』。
他にもまだまだありますね。これって少し固い言葉で『同音異義語』と言います。

×Chocolatと書いて、『かけるショコラ』と読むのですが、『かける』という言葉にも様々な意味があります。

  • チョコと他の素材を合わせるという意味の『掛ける』
  • チョコへの想いという意味での『懸ける』
  • チョコで人と人をつなぐきっかけとなるという意味の『架ける』
  • チョコそのもので物理的にコーティングするという意味の『かける』
  • チョコやその周辺のものにお金を出すという意味での『かける』

チョコレートってほんとに奥が深くて、例えばオレンジに合わせる場合も、チョコレートの産地をどこにするのかで感じ方が全く違うものになります。世界にはまだまだ知られていない面白い素材がたくさんあって、それらとチョコレートの掛け合わせを楽しんでいただきたいのが一つ。

そして、チョコレートに携わる人も様々で。自分のようにショコラティエはもちろん、カカオ豆からチョコレートにするビーントゥバーに携わる人、良質なカカオを求めて世界中を旅するカカオハンター、更にはカカオ栽培に携わる人、そして、それらを販売する人。そういった人たちの想いを伝えるということも一つ。

そして更に、色んな人たちをつなぐ事によって、何かこれまでに無かった面白いものを生み出すことも一つ。

そして、一口にチョコレートをかけるといっても様々な技法があること。上からかけるのか、一度チョコレートに沈ませてから全体をコーティングするのか、半分だけコーティングしてオシャレに仕上げるのか。かけること以外にも色々な技法があって、広い意味で技を魅せるということも一つ。

あとは、チョコレートにまつわる様々なお金関連。チョコレートって高いですよね。あの小さいボンボンショコラ一粒で300円とか、本格的なビーントゥバーでタブレット(板チョコ)一枚2000円とか。何でこんなに高いんだろうって思いますよね。あまりこの辺りってこれまで触れられてこなかったので、出来るだけ分かりやすく伝えるということも一つ。

そんな風に、チョコレートを軸にして素材、人、技、お金などを掛け合わせた面白さを伝えていく。昔、古文の授業で習った『掛詞』のように、一つの言葉に色んな意味を見出してくれたら。そんな想いを持って×Chocolatと名付けました。
まだまだ始めたばかりで不恰好ですが、長い目で見守っていただければと思います。長くなりましたね。今日はこの辺で。

ではまた!

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれの大阪在住。 社会人として12年の間、洋菓子業界を様々な視点から経験。現在はフリーランスのショコラティエとしてメディア運営や企業コンサルタントを中心に活動中。